いろいろなもう少し

今日は朝から9回目の診察だったがやっぱり遅刻してしまった.リフレックスを服用し始めて以来すっきり目覚めた記憶がないくらい眠気に弱くなっている.  

 

セレニカRを飲み始めて大きく変わったことはないし,むしろ疲れやすくなっているように感じる.卒業研究が締切間近なこともあって,夜中まで作業をすることが続いているせいだろうか.  

しかし締切間近ということは僕の中に長く埋まっていた悩みの種を取り除ける日が来ることも近いわけで,最近はわりとポジティブに生活できている.もちろん突発的に波が襲ってきて落ち込むこともあるけれど,そこから復帰するコツのようなものをもう少しで掴めそうだ.  

 

諸々を主治医に伝えると,やっぱり状態良くないですよねと言われた.なぜやっぱりなんですかと聞くと,状態が良くない患者さんはたいてい診察に遅刻するとのこと.確かにうつ病になる前は遅刻を頻繁にした覚えがないし,うつ病患者の行動パターンってわりと決まっているんだなと感心してしまった.  

 

今週からセレニカRを400mgから600mgに増やして様子を見て,次の診察までに何も効果がなかった場合はラミクタールという薬に変更するらしい.これもセレニカRと同じくてんかんの治療に使われる薬で,気分の波がコロコロ変わる人によく効くという.  

 

セレニカRが効くことを願いつつ,卒業研究終了まであとひと踏ん張り頑張らなくては.

5回目の薬変更

前回の診察でリーマスを400mgに減らしたが,それから1週間経つころにはだいぶ気分が安定して作業もできるようになった.しかし,身体はさらに疲れやすくなって,また微熱が頻繁に出るようになった.それでも作業ができるようになった分,自分的には良いと思っていたが主治医の意見は違った.

リーマスを1ヶ月以上飲んできたが目立った効果が見られなかったので,今度はセレニカRという薬に変更するという.本来はてんかんの治療に使われる薬で,気分を安定させる効果があるという.徐放製剤といって,徐々に薬の有効成分が出てくるように作られている為,効いているか判断するまで時間がかかるらしい.リーマス同様血液中の濃度が肝心らしく,その調整なども含めてこれもまた1ヶ月以上は服用することになるんだろうな…

薬変更時には付き物の,"就寝中に吐き気で起きてしばらく眠れない"といった症状は既に出ているが,慣れるまでの辛抱である.セレニカRと身体の相性が合ってくれるのを祈るばかりだ.

疑問

リーマス600mgで調子が悪化したまま7回目の診察日を迎え、その旨を伝えると主治医はまた悩んでいた。普通は増薬していくに連れて調子が良くなるそうだけど、僕の場合はそうじゃなかった。ここまで薬が合わないことはよくあることなのだろうか。内科や耳鼻科で出される薬はすぐに効いてくれるんだけど、精神科で出される薬と何が違うんだろうか。

こんな風に診察毎に疑問が生じることが多い。その度に質問するようにしているのだけれど、今回は聞けなかった。なぜなら主治医がすごく忙しそうだったから。
僕が通っているのは大学病院の精神科で、医学生やインターンも大勢いるので、医者が相手にするのは患者だけではないのだ。診察中も指導担当の学生を気にしてよそ見することもあるし、呼び出されて病棟を走り去っていくのも見たことがある。

そういう事情を一応分かっているつもりだけれど、僕はもっとじっくり話を聞いてもらいたい。診察でいろいろ話を聞いて、質問をして、自分が今どういう状況なのかを逐一確認したい。それを踏まえて明日からどうやって過ごせば自分を保てるのかを考えたい。
そうなってくると、病院を変えるのもありだと思うようになった。体力の要る選択だから、もう少し考える必要があるけど、その方が僕にも主治医にも良いように感じる。

リーマスを400mgに減らして様子を見ているが、気分は安定するものの身体がきつい。次の診察ではどんな処方に変わるだろうか。そもそも薬に頼りっぱなしでいいのか、難しい。

落ちる

年末に6回目の診察があって、5回目で200mg→400mgに増やしたリーマスのおかげか、だいぶ調子が良くなったと伝えた。副作用も出ていないし、更に200mg増やした処方最大量の600mgで様子を見ることになった。

しかし、増薬してからどうも調子が良くない。リフレックスを1錠飲んでいたときのように、ほぼ毎日午前中は寝て過ごしているし、倦怠感が強くなっている。外出して2時間も経たないうちにひどく疲れてしまう。落ち込むことも増えたし、すぐ泣いてしまう。

次回の診察は1週間以上先で、このまま過ごすのは憂鬱。しかも卒業研究の締め切りが来月に迫ってきた。それを考えると死にたくなるのだけれど、甘えている場合じゃない。しかし作業が上手く進められないので、もう悪循環に陥りまくっている。

早く治したい、治るものなのか。

脳貧血?

一昨日から昼間はけっこう活動できていて、落ち込むことも減っている。辛いことを考えても涙が出る直前くらいで抑えることができるようになった。これがリーマスの効果なら、僕にとって初めての合う薬なので嬉しい。医療費ってけっこう馬鹿にならないからお財布的にも嬉しい。

僕はかれこれ1年ほど医療系のバイトをしている。事務の仕事もするし、助手の仕事もする。覚えることがかなり多くて最初は大変だったけど、最近ではすっかり慣れて後輩を指導することもある。

今日も朝からバイトで、助手の仕事をメインでやることになっていた。正午頃に難しい処置をする患者さんがいて、予想通りなかなか終わらなかった。出血もかなりあって、僕は血を拭う作業を必死にやっていた。

ようやく処置が終わる頃になって、僕はふと耳が聞こえづらくなっていることに気づいた。それからドッと冷や汗が出てきて、手が震えて器具を持てなくなった。立っているのも辛くなってきたので、側にいた後輩に仕事を代わってもらい受付で休むことにした。

クラクラして頭や腹部も痛むし、息が切れて苦しい。目の前も暗くなってきて、机に突っ伏してしまった。その間にも予約の患者さんが来ていて、どうにか身体を起こして受付作業をする。そこに先輩がやってきて僕の様子に驚き、もう帰って家で休んだ方がいいんじゃない?と勧めてくれた。幸いにも仕事はあまり残っていなかったので、お言葉に甘えて早退することにした。制服から着替えるために更衣室に向かう間もまだ気分が悪くて、しばらく休んでから着替えて帰宅した。

帰宅してから検索をかけると、脳貧血の症状とほぼ合致していた。検査していないから確定ではないけど、自律神経の異常から起こるらしいのでほぼ間違いないと思っている。初めて精神科を受診したときの採血でも、血管が細くて時間がかかってしまい同じような症状が出た。

明日の診察ではこのことも報告しようと思う。気分の落ち込みは若干改善したものの、身体症状は相変わらず。そうなると次はどんな治療が待っているんだろう。

4回目の診察を終えて

一昨日は4回目の診察日だった。予約は9時30分だったのに、なかなかベッドから起き上がれなくて、受付を済ませたときには9時50分を過ぎていた。主治医がまだ来ていないとのことで、待合室で待つように言われる。
僕の通っている精神科は、思春期外来や周産期外来も開いているので、妊婦さんや小学校低学年くらいの子も一緒にテレビを眺めて待っていた。しばらくすると主治医が早足でやってきて、すぐに診察室に案内される。

問診では、最終診察日からの2週間について詳しく話す。薬の効果があったとは思えないし、副作用でいろいろな症状が出た。1ヶ月研究を休んでも体調が回復する兆しが見えない不安や、研究を早く進めなければという焦りで、これまでより落ち込むことが増えた。疲れると微熱や身体の痛みが出ることも変わっていない。

僕の話が終わると主治医はいくつか質問をした。研究以外で不安なことは増えたか、家にいる間は何をしているか、休学して長期的に休むことは考えていないか。質問を自分の中で反芻しながら、じっくり答えた。

答えを聞き終わった主治医は、パソコンで処方箋を書きながら今後について話し始めた。
3種類以上の薬を試しても効果が現れない場合は、治療抵抗性うつ病というカテゴリに入るらしい。そして、僕の話を聞いていると躁うつの気があるので、躁うつ病の治療でも使うリーマスという薬を1錠追加し、リフレックスは0.5錠に減らすという。
リーマスは気分の波を平坦にする効果があり、これで落ち込んでしまうことを少なくする。副作用もほぼ出ないはずなので、2週間続けてみて変化があるか様子を見るとのことだった。

これで効果が出るといいんですけどね、と2人で苦笑しながら診察は終わった。

次の診察は14日になった。しっかり薬を飲みつつ、研究を再開しようと思う。この病気と上手く付き合う方法を見つけることができれば、きっと元の生活に戻れるはず。少しずつ頑張らなくては。

薬について

通院開始から処方されてきた薬について書いてみる。


サインバルタSNRI

初めて飲んだ抗うつ薬。主治医からは、「副作用は現れにくくて、相性が合えば効果が出るのが早い。身体の痛みにも効きやすい薬。」と説明を受けた。服用期間は2週間で、20mg(1錠)を朝食後に飲むようにと指示があった。
飲み始めると、副作用なのか眠れなくなった。寝付くまで1時間以上かかり、眠っても2時間程度で起きてしまう。常に寝不足で、午前中はまず活動できなかった。そして食欲が落ちて、体重も1kgくらい落ちた。
副作用ばかりで、効果は感じられなかった。

レクサプロ(SSRI

サインバルタの効果が見られなかったので、次に処方された薬。主治医からは「副作用は現れにくくて、相性が合えば前の薬より早く効果が出る。」と説明を受けた。服用期間はこれも2週間で、10mg(1錠)を朝食後に飲んでいた。
この薬を飲んでいる期間も不眠は解消されず、食欲も落ちたままだった。それに、飲み始めた頃から気分的に落ち込むことが増えて、効果は感じられないままだった。

リフレックス(NaSSA)

レクサプロも効かなかったと伝えると、主治医はだいぶ悩んでこの薬を選んだ。主治医からは「副作用として眠気と体重増加がよく現れる薬で、不眠はこれで解消されると思う。相性が合えば症状が大幅に改善することもある。」と説明を受けた。現在も服用中で、15mg(1錠)を寝る前に飲んでいる。
主治医が言ったとおりの強力な眠気があり、0時頃に飲んで眠ると翌朝9時頃まで眠れるようになった。しかし眠りから覚めてもしばらく意識が朦朧として、結局12時頃までベッドから出られないことが多い。さらに、眠っている間は常に悪夢を見て、眠ることが億劫になってきている。食欲も一気に戻り、むしろ増えて、体重が2kg増えてしまった。説明された副作用以外では、手足に強い痺れを感じることがあった。
副作用はたくさん現れたが、やっぱり効果は感じられなかった。不安感や落ち込むことは、レクサプロを飲んでいた頃より増えたように思う。


来週の月曜日、つまり明日が4回目の診察日になっている。リフレックスも効かないと言ったら次はどんな薬を処方されるんだろうか。
うつ病と診断されてから38日、大学に行かなくなってから30日経った。僕は大学4年で、卒業研究の真っ最中にうつ病が発覚した。だから、そろそろ学業に復帰しなければ、という焦りが常にある。きっとこの焦りは今の僕にはマイナスだと思うけど、焦らないでいる方が難しい。
早く自分に合う薬が見つかって、うつ病を治して、研究を進められるようになりたい。