おしまい

先日卒業研究の最終発表が終わり,これで僕は晴れて卒業できることになった.当日まで諦めたい気持ちと戦って,泣きながら論文の修正や発表練習に追われたが,同期や先輩,教授のサポートのおかげで何とかやり通せた.この研究室でなければ僕はとっくに諦めていただろう.本当に感謝している.  

 

でも,1年間背負ってきた重荷をようやく降ろすことができたというのに,何だかパッとしない.昨日まではやることが山積みだったのに,起きたらやることがなくなっている.今日何をして過ごせばいいのか分からない.何か忘れているんじゃないかと不安になる.周りは引っ越しの準備や会社の研修で忙しそうにしているのに,僕は何をしたいのか分からないままベッドの上でまた夜を迎えている.  

 

通院も10回目になり,新しくラミクタールが処方された.セレニカR錠と併用する場合は徐々にmg数を増やしていく薬で,今回は25mg1錠を隔日服用する.これもてんかん双極性障害で主に使われる薬で,副作用に重篤な皮膚障害が出る場合もあるらしいけど,今のところ問題なく服用を続けている.  

 

薬を飲んでいて劇的に症状が改善したことは無いけれど,そもそも受診した頃は何がどれくらい辛かったかなどもう覚えていなくて,薬が効いているのかちゃんと判別できている自信がない.調子の良い日は遠出して買い物にも行けるけど,悪い日は微熱でぐったりしてベッドからあまり出られない.そんな曖昧な基準でいいんだろうか.  

 

治療を始めて半年経とうとしているが,すっかり治すという考えは捨てて,どうこの病気と付き合っていくかを模索しないといけない.周りの人たちの理解を得られるかも不安だけど,もうやってみるしかない.