セカンドオピニオン・サードオピニオンに行ってきた

前回の診察以来,僕は本当に電気治療を受けるほど重症の患者なのかという疑問が頭を離れなかった.

確かに薬はラミクタール以降,パキシルエビリファイを試したが効果は現れてない.

でも,友達と遊ぶと楽しいと感じられるし,お腹も空くし,落ち込むことは減っている.ただ体力が異常に落ちて,午前中活動すると午後は寝て過ごすことが多い.

これらの症状を踏まえると,1つ思い当たる病気があった.

慢性疲労症候群,といううつ病とよく似た症状が出る病気で,併発することもよくあるらしい.

僕はもしかするとその病気ではないのかと考えるようになった.そして,その疑問を晴らすべく,セカンドオピニオン・サードオピニオンを受けることにした.

 

セカンドオピニオンに選んだのは,心療内科専門医に認定されている医師がやっているクリニック.慢性疲労症候群は内科や心療内科で治療することがメインらしく,より正確な判断を求めるならこのクリニックしかないと考えた.

 

そして,サードオピニオンに選んだのは,知り合いが紹介してくれた精神科診療がメインのクリニック.主治医以外の精神科医からも診察を受けてみたかったというのと,ここは通常のカウンセリングではなく,精神分析カウンセリングというものを行っていてそれも受けてみたかった.

 

まだ最終的な結果が出ていないので,次の記事で詳しいことはまとめようと思う.

今まで成り行きに任せて治療を受けていたが,ここにきてようやく自分の意志で治療を受けているという実感がある.

やはり考えるということはとても大事だ.

しっかり治すぞ.

分岐点

最終更新日から1ヶ月経とうとするとリマインドメールが届くなんて知らなかった.

そんな機能があるなんて,はてなブログってなんか人間っぽい.

 

長い間更新されていないブログには決まって「この広告は◯ヶ月以上更新されていない場合に表示されます」みたいな文章と一緒に広告が表示されているけど,これを目にする度に僕はなぜだか寂しくなる.

会ったこともないそのブログの持ち主にはどんな理由があって更新をやめてしまうのか気になってしまうんだ.大抵は面倒になったり,飽きたからやめてしまうんだろうけど,中には何か事情があって更新しなくなった人もいるだろう.

その事情を勝手に想像して,僕は勝手に寂しくなる.

 

最近の体調は精神科に通い始めた頃のように,気分が落ち込むことは減ったけど,すぐに疲れて微熱が出て動けなくなってしまう.

前回の診察時に主治医から今後の治療方針について話があった.

 

そろそろ治療を初めて10ヶ月,これだけ薬を試しても回復する様子がない患者はあまり見たことがないらしく,このまま薬を試してもあまり効果を見込めないので,最終手段として電気治療を考えているという.

電気治療というのは,1ヶ月半ほど入院して,全身麻酔をかけた上で脳に電気を流す処置を1週間に2~3回行う.すぐに電気治療を始めるわけではなく,とにかく8ヶ月までこのまま薬で様子を見て,それでも良くならなければ電気治療も視野に入れたいので,考えてみてくださいとのことであった.

副作用として記憶喪失が生じることもあるらしいけど,1~2ヶ月で治るという.

しかし日常生活・研究に支障を来す可能性があるし,正直あまり受けたくない.

 

ということで,ここにきてようやくセカンドオピニオンに行ってみることにした.

7月初めに他のクリニックの予約を取ったので,他の医師にも意見を聞いた上で電気治療を受けるか決めようと思う.

 

こんなに治療が長引いているのは,今までただただ治療を受けていただけで,自分から何か行動を起こさなかったことも原因のひとつだろう.

少しやる気が起きた今,頑張らないといつ頑張るんだ.やってやるぞ.

また落ちる

東京から戻ってきてそろそろ2週間になる.
先週の土曜辺りから身体がとても疲れやすく,背中や足腰が痛み始めた.
うつ病と分かる少し前の症状と一緒だ.

前回の診察時に血中濃度の関係で,ラミクタールを100mgから75mgに減薬した影響だろうか.
気分の波も1日の中で上下が激しく,誰かと一緒にいるときは大丈夫だが,1人になると涙が出てくる.

2週間前の調子が良かった分,ガックリ来てしまった.
研究も進められず,今週はゼミも講義も休みがちで,何をやっているんだと悶々と考えてしまう.

やはり休学してしっかり治すことに専念した方がいいのだろうか.
それをするにはまだ決定打がない.

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークは恋人の住んでいる東京に1週間ほど滞在していた。研究からも家族からも離れて、好きなことをして好きな人たちに会うストレスフリーな生活。

前前回の診察から心臓を掴まれて息が苦しくなる感覚に悩まされていたけど、東京にいる間はすっかり治っていた。
旅行から戻ってくるとまたその感覚は戻ってきたけれど、前より酷くはない。

環境を変えるとこんなにも心身に変化があることを身をもって知ることになったゴールデンウィークだった。
明日は診察日なので、そのことも含めていろいろ話してみよう。

ぼんやりとした希望

前回の記事以降いろんなことがあった。
大学を無事卒業して、恋人との遠距離恋愛が始まり、そして昨日は大学院の入学式だった。学部の頃と同じ研究室なので目新しさはないけれど、それでも背筋をしゃんと伸ばさなければと思う。

ラミクタールを増薬してから下降気味だった体調は相変わらずで、最近は現実味のある夢を毎日みるので疲れが取れない。
主治医曰く、回復時期に波があるのは珍しくないので、今のmg数でもうしばらく様子を見ることになった。

大学院の講義に備えて生活習慣を整えようと思い、最近は9時までに起きて研究室で作業を始めることにしている。
午前中の方が作業は捗るので、もっと早く起きれるように早寝の習慣もつけたいところだ。

今年度がどんな1年になるのか予想もつかないけれど、やらないといけないことを後回しにせず即行動に移せる人間になれるよう、自分を磨いていきたい。

まるで波のような

ラミクタールを飲み始めた1週目は特に変化はなく,2時間外出するとヘトヘトになって次の日はベッドからほとんど出ないこともあった.しかし,2週目に入ってかなり体調が良くなり,10時間の外出+車の運転をしたのに次の日もちゃんと活動できて,これが「薬が合う」という感覚なのかと1人でひっそり感動していた.

先日は11回目の診察で,やはり予約時間より40分ほど遅れて病院に着いた.診察室に入るなり主治医が,「今日はだいぶ早めに病院に来れているけど,もしかして体調良くなりましたか?」と聞くので驚いてしまった.確かに今までは平均1時間は遅刻していて,それに自分では気づいていなかった.ちゃんと僕のことを把握して,真剣に向き合ってくれているという実感が湧いてきて,とてもとても嬉しかった.

それからは体調が良くなって長時間外出できるようになったことや,落ち込むことも少なくなったことを報告した.話を聞きながら主治医は嬉しそうに相槌を打って,そこまで良くなっているならもしかしたら4月中には全快に近づけるかもしれないと言った.2人で半年治療してきてこんなこと初めてだと笑いながら,ラミクタールを1日1錠に増やして次の診察まで様子を見ることになった.

それと自立支援医療制度の申請のために診断書をもらって,その日のうちに役所で手続きを済ませた.認印を忘れてしまって手続きが完了できないと言われたが,近くのTSUTAYAで購入して無事手続きを完了することができた.物事を終わらせるには勢いが必要.

そこまでは良かった.全て良い方向へ向かっていると思っていた. しかし増薬してからまた様子がおかしい.不安になって泣くことが増えたし,思考がどんより鈍っている.卒業研究で追い詰められていた頃のようにとにかく不安で仕方ない.

治り始めたと思ったらまた悪くなる.一進一退というのは僕にとって何よりストレスだ.次の診察まであと1週間と少し.良くならなくてもいいからこのまま停滞していてほしい.

おしまい

先日卒業研究の最終発表が終わり,これで僕は晴れて卒業できることになった.当日まで諦めたい気持ちと戦って,泣きながら論文の修正や発表練習に追われたが,同期や先輩,教授のサポートのおかげで何とかやり通せた.この研究室でなければ僕はとっくに諦めていただろう.本当に感謝している.  

 

でも,1年間背負ってきた重荷をようやく降ろすことができたというのに,何だかパッとしない.昨日まではやることが山積みだったのに,起きたらやることがなくなっている.今日何をして過ごせばいいのか分からない.何か忘れているんじゃないかと不安になる.周りは引っ越しの準備や会社の研修で忙しそうにしているのに,僕は何をしたいのか分からないままベッドの上でまた夜を迎えている.  

 

通院も10回目になり,新しくラミクタールが処方された.セレニカR錠と併用する場合は徐々にmg数を増やしていく薬で,今回は25mg1錠を隔日服用する.これもてんかん双極性障害で主に使われる薬で,副作用に重篤な皮膚障害が出る場合もあるらしいけど,今のところ問題なく服用を続けている.  

 

薬を飲んでいて劇的に症状が改善したことは無いけれど,そもそも受診した頃は何がどれくらい辛かったかなどもう覚えていなくて,薬が効いているのかちゃんと判別できている自信がない.調子の良い日は遠出して買い物にも行けるけど,悪い日は微熱でぐったりしてベッドからあまり出られない.そんな曖昧な基準でいいんだろうか.  

 

治療を始めて半年経とうとしているが,すっかり治すという考えは捨てて,どうこの病気と付き合っていくかを模索しないといけない.周りの人たちの理解を得られるかも不安だけど,もうやってみるしかない.